2020年6月 2日

色々、本当に色々ありまして

最後にここを更新した2018年6月から本当に色々なことを経験しました。結局の所、大学には残らないことにしました。

「残らないことにした」「残れなかった(諦めた、ドロップアウトした)」・・・どちらなのか、という話になりがちです。
多分、「残る」という言葉でどこか上から目線で大学人が語っている分野はこれから先厳しいんだろうなと思います。
同じ学問(僕の場合は化学)を見ているのにも関わらず、立場で色眼鏡をかけているということですから。
大学側の人から、なぜ残らないんだというある意味で優しくある意味で厳しい発言を食らったことも事実です。
でもそんな誰にでも合う環境って、無いだろうよと思うのです。

留学先で出会ったとある学生は、本当に優秀で後輩思いなのに、「え?会社に就職するよ?」と当然のように言いました。
今思えば全く傲慢の極致ですが、僕は自分は大学教員になって多くの人材を育てないといけないんだ、それが使命なんだ、そんなふうに思っていました。
どこにいたって、研究者は研究者。役に立てる場所はたくさんあるし、大学にこだわる必要はない。そう教えてくれた彼には感謝しています。
留学から帰ってきてからは、本当にフラットに色々な進路を考えることが出来るようになったと感じていました。

研究は好きだけれど、大学は僕には合わないな。そういう感情が芽生えてからは、むしろ大学に残ることが将来の学生に失礼だと思うようになりました。ただこれは難しい問題で、別に学生もそこまで考えてはいなくて、無難に卒業して学位を取らせてくれればそれでいいと思っているのでは?という疑問もありました。(これは多分に偏見が入っていますが、僕が接した学生がそういうきらいがあったということでご容赦ください)
そういう消極的な理由ではなくて、自分に合いそうな(そして二ヶ月過ごしてみて合っている)進路を見つけられたのは幸運だったと思います。無論、ままならないこともたくさんありますが・・・
「あいつは残らなかった、逃げた」・・・言われても上等。十年後見てろよ。そう思っています。

一度決めたらもうほかの進路を取れないと思われていることも、なんだかなぁと思います。ただ、柔軟な進路の重要性を説くような流れにしておいてあれですが、僕自身について言えば、アカデミアに戻る選択肢を取ることは無いでしょう。
それくらいなら、他の会社に活路を求めるとか、お役所で科学技術行政を好転させることを焼け石に水ながら試みるとか、やってみたいことはまだまだいくつもあります。
進路を決めるタイミングになったときの僕には、こちらが魅力的に映った。ただそれだけのことです。
今、素直な気持ちとしては、研究者(≒博士卒)が大学とか研究所とか企業とか色々な場所で必要とされる世の中になってほしいと切に願っています。

大学に入った直後、このブログには「研究者を志している」と書きました。
当時の自分にとってそれは大学教員だったと思うので、それと厳密には違いますが、博士号という運転免許を持って研究者としての歩みを始めました。
自らの生み出す成果、そしてキャリアパス自体も世のため人のためとなるよう、頑張っていきたいと思います。

16年前、ただのネトゲ日記を書いていたヤツの発言とは思えませんね笑
最近は、HoI4をちょこちょこプレイして夜を溶かしたりしているので、本質は変わりません汗

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