最後?の進路選択
例のごとく、お久しぶりです。
前回の更新はアメリカからでしたが、またたくまに三ヶ月の留学が終わり、日本での普段どおりの研究生活に戻りました。
留学ではMLBを観たり伝説のポケモンをゲットしたりステーキを食べたりと自由に過ごしました......もちろんメインは研究ですよ!
日本で学位を取るまでにアメリカで手伝った研究が論文として形になればいいなぁ、といったところです。
さてタイトルの話は何かと言うと、早いもので僕も博士課程の二年目になり、そろそろ卒業後の進路を考える時期になりました。
場合によっては博士課程は三年で出られないこともあるのですが、そこらへんは大丈夫なくらいの研究をしてきた......はずです。笑
僕は大学に入った当初はアカデミックキャリア(大学教員)を将来の進路として志していたのですが、実際に研究の現場に入ってみると色々と問題点やしがらみも見えてくるわけでありまして、バラ色の環境なんてないんだなぁと思う日々です。
一方で企業に就職した同期もそれはそれで大変そうにしているわけで、企業に行けば問題が解決するというわけではないでしょう。
最近大学改革が叫ばれたり、研究者の不正が問題になったりしているので、おそらく当分の間(我々の世代が研究の世界で「若手」と呼ばれる35歳になるくらいまで)はアカデミックの世界も激動していくと思います。
個人的に一番問題だと思っているのは大学全入時代で、理系では修士課程全入時代になりつつあります。問題点は研究に興味がない学生が就職のために大学院に行く状況が生まれることです。大学が研究の場でなくなれば、サイエンスが発展していくこともノーベル賞を始め国際的に評価された研究者が生まれる望みも当然なくなります。
非常に優秀で仕事も早い教員の方々の時間が、lose-loseでしかない学生とのやり取りに費やされるのはなんとも言えない気分です。研究をやれと言われて嫌々ながらやれと言われたことだけをやる学生としても、学部卒で就職したほうが幸せだと思うのだが......
この問題意識はあまり現在の教員の方々は持っていないみたいなので、もしかすると僕がズレているのかもしれません。であれば、企業で活躍する博士人材という道もありなのかなぁと思うのです。ただ、自分の好きに色々なことをできるようになる年齢は研究室の長となった大学教員のほうが間違いなく若いわけで、それは大きな魅力です。
ここに関しては、しばらく悩み続けることになるのかなぁと思います。
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